麻酔科のご案内
動物は人間と全く同じ『痛み』を感じるメカニズムがあります。
そのため、手術などをすれば人と同じように大きな痛みを感じます。
しかし、獣医医療の現場では手術の際に施す全身麻酔、特に手術に伴う動物の痛みに対してあまり注目されていませんでした。
その結果、未だに手術によって強い痛みを感じて苦しんでいる動物の姿は見て見ぬ振りをされていることが多いのが実情です。
そこで当院では、獣医麻酔専門医のレクチャーを受けた経験を元に、手術の際にいくつもの種類の麻酔・鎮痛薬を駆使し手術による痛みを軽減・コントロールし(ポリモーダル鎮痛、マルチモーダル鎮痛といいます)、動物の負担を最大限抑えるように心がけています。
人の医療現場でも同じですが、残念ながら今現在100%安全な麻酔はこの世に存在しません。だからこそ、動物の負担が少なく安全で痛みを伴わない麻酔を当院では目指しています。
 
 
 
 
麻酔の流れ
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STEP01
 
- 事前に麻酔に耐えられる状態を見極めるための手術前検査を行います。
 
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STEP02
 
- 手術前検査に基づき必要に応じて手術に備えて投薬治療を行います。
 
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STEP03
 
- 手術当日までに麻酔計画の策定
 
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STEP04
 
- 手術当日のお預かり後は、手術に備えて静脈ラインの確保
 
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STEP05
 
- 必要に応じて手術前から静脈内点滴の実施
 
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STEP06
 
- 手術直前に麻酔前投与薬を投与
 
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STEP07
 
- 必要に応じて昇圧剤・強心剤の持続点滴開始
 
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STEP08
 
- 純酸素吸入による酸素化
 
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STEP09
 
- 麻酔導入薬の投与
 
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STEP10
 
- 気管チューブの挿管
 
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STEP11
 
- 各種麻酔モニター機器の設置とベンチレーター(人工呼吸器)の始動
 
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STEP12
 
- 吸入麻酔薬で麻酔の維持、必要に応じて局所麻酔薬の投与、手術開始、適宜鎮痛剤、昇圧剤および強心剤の持続点滴
 
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STEP13
 
- 手術終了、局所麻酔薬の投与、吸入麻酔薬の停止
 
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STEP14
 
- 麻酔覚醒、適宜鎮痛剤、昇圧剤および強心剤の持続点滴の継続
 
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STEP15
 
- 覚醒・気管チューブの抜管、適宜鎮痛剤、昇圧剤および強心剤の持続点滴の継続
 
 
 
 
麻酔の種類
- 局所麻酔薬
 
- 麻酔前投与薬
 
- 麻酔導入薬
 
- 術前術中術後の鎮痛薬の持続点滴
 
- 術中鎮痛薬の負荷容量投与
 
- 術前術中術後の昇圧剤および強心剤の持続点滴
 
- 硬膜外麻酔
 
- 局所神経ブロック麻酔
 
- 吸入麻酔薬
 
 
 
メッセージ
手術の内容や時間、手術による痛みの大きさの度合い、動物の症状や状態、動物の性格など様々な要因を考慮したうえでテーラーメイドの麻酔を行っていきます。
 
 
			
			
		
		
		
		
		
		
		
			
			診療時間:午前9:30-12:00/午後16:00-19:00
(休診日:日曜午後/水曜終日/祝日終日)